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6月10日(日)第61回神奈川県合唱祭 ~相模女子大学グリーンホール        

演奏曲:女声合唱組曲「風に揺れる花(ピアノ連弾版)」~星野富弘詩画集『風の旅』より~から

     椿の花は(なしの花)

      神様が(なずな)


 1日目の夏を思わせる暑さから一転、合唱祭2日目は今にも雨が降り出しそうな空模様の中始まりました。

 今年は、例年行われている県立音楽堂が改修中で使えず、1日目と2日目は相模女子大学グリーンホールで開催されました。駅からのアクセスが良く、とてもきれいなホールでした。リハーサル室はとても広く、自分の声しか聞こえないような気がして戸惑うところもありましたが、本番のステージでは伸び伸びと気持ちよく歌うことができました。

 さて、今回この2曲を歌うにあたり、私たちが先生方の指導を受けて目指してきたのは、詩の‘心’と、‘内容’をしっかりと伝えることでした。そのために、星野富弘さんの著書を読んだり、生い立ちを調べたりして、どういう気持ちでこの詩が書かれたのかを想像して、その‘想い’を歌に込めました。また、発語にも気をつけ、歌詞がきちんと伝わるように、そして、声だけではなく表情によっても表現を変えることができるようにと、練習を重ねてきました。この点を講師の先生方に高く評価していただけたのは、本当にうれしく、目指しているものに近づきつつあるという自信になりました。

 来年のコンサートでは、指揮なしでこの合唱組曲「風に揺れる花」を歌うことに挑戦します。今後は詩の‘心’と歌詞を伝えることに加えて、歌い手とピアノが一つとなって心を合わせて表現できるように、研鑚を積んでいきたいと思います。(Y・K)

講師の先生方からの講評 (五十音順)


大熊 崇子(おおくま・たかこ)先生 〈作曲家〉

 ・椿の花は・・・美しいハーモニーですね。歌詞のニュアンスにふさわしい響き、すばらしかったです。

  短い曲ながらも表現力の幅の広さを感じる演奏でした。

 ・神様が・・・この曲においても日本語、とても自然に伝わってきました。表情もステキですね。

  微妙なフレーズの抑揚などもあり大変心地よい音楽を聴かせていただき、ありがとうございました。

 

金川 明裕(かながわ・あきひろ)先生 〈指揮者〉

 明確なアーティキュレーションの付け方が強い音楽性の源泉ですね。詩が説得力を持って迫ってきます。富弘さんの「なずな」新実さん以外の曲で聴くことはまれ(何人かの競作になっている)なのですが、とても興味深く思えたのは、みなさんの実力の程を示していますね。

 素敵なステージでした。

土屋 広次郎(つちや・こうじろう)先生 〈バリトン歌手・合唱指揮者〉

 柔かく響きの明るい美しいハーモニーで言葉を心込めて子音をとばしつつ個々がしっかりと歌っている姿は、詩人の内面がしっかり伝わってきました。泣けました。

 若々しい響きは日曜朝にピッタリでした!

 

わくメッセージ


コール・ムッテル さんより

 言葉を大切にされ美しい音楽でした。

 バランスの良いハーモニーでした。

 連弾のピアノ伴奏も素晴らしかったです。

神奈川県庁合唱団 さんより

 ポップなイメージから一転!びっくりしましたが、言葉が活き活きとしているところは流石だなぁと思いました。ユニゾンでもかけあいになっても音のツブツブがとても心地よかったです❣ 演奏があっというまに感じられて、もう少し聴いていたかったですが、次の機会をまたたのしみにしています😊